2012/07/07

先日、ジャポニズムに付いて簡単に触れました。
FB でオーストラリアの画家、グスタフ・クリムトも日本に興味を示していたのですね、
というコメントをいただきました。

20世紀の初め、オーストリアでも、フランスの印象派と同様に、
保守的な芸術家集団との離別する集団が形成され、クリムトもその一員でした。
動くジャポニズムである川上貞奴がウイーンで公演した際も、
クリムトは2回も観覧したと記されています。
彼の作品で金箔を使用したものがありますが、これは日本の影響です。
ゴッホは実際に浮世絵を描いています。
また、モネは浮世絵のコレクターでもありました。

私は浮世絵の影響は、アウトラインにあるように感じています。
ミュシャの絵にそれを感じます。
また、藤田嗣治の画風の変遷にそれを垣間みます。
私達が描く Dalarna のスタイルは、
オブジェクトのすべてが、アウトラインで描かれます。
何か関連するものがあるのではないかとも思っています。
これについては今後研究していこうと思います。



日本の伝統文様を継承し活用する会より引用

ここは名古屋市の東区です。
日本の女優第一号の貞奴の居住していた和洋折衷の建物を、
創建当時の建物に移築復元したものだそうです。
川上貞奴関連の資料が展示されています。
川上貞奴は音二郎亡き後、福沢桃介さんと事業を展開し、
共にこの地で暮らしたそうです。
残念ながら5時までが開館なので、今回も見学が叶いませんでした。
前日ゆっくりできる日に必ず見学したいものです。
残念なので写真を撮りました。




貞奴さんはヨーロッパにジャポニズムの伝道者として影響を与えましたが、
彼女はまた逆説ですが、ヨーロッパに影響された人でもありました。
この家にはソファーやステンドグラスが取り入れられ、
ハイカラな生活をされたようです。
文化はそれぞれの国に影響を与えますね。



http://www.futabakan.jp/

クリムトはもちろん、アンドレ・ジイド、パブロ・ピカソ、
イサドラ・ダンカン、サラ・ベルナール、
プリンス・オブ・ウエールズ、チャーチルなど、
世界が彼女を日本の;美術;として賞賛しました。



日本の伝統文様を継承し活用する会より引用


日本の浮世絵に関心を示した最初の人は、
オランダの医師、シーボルトで、
彼はたくさんの日本の漆器、相撲絵、磁器、木金工品などを
母国に持ち帰ったそうです。
これが、シーボルト博物館の基礎になりました。




日本の伝統文様を継承し活用する会より引用

視覚デザイン研究所・ヨーロッパの文様辞典より 

クリムトの水蛇ですが、写真で分り憎いのですが、注を入れています。
渦巻き、丸紋散し、網目、水草の日本の文様が取り入れられています。